電動歯ブラシは効果的か?

自動歯ブラシではない

歯磨きの革命ともいわれた電動歯ブラシはどうでしょう。機械的に除去することこそ重要なら、たいへん効果的な機械だと誰もが考えます。
 
しかし残念なことに、実際にお使いの方の口の中を拝見すると、まったく磨けていないばかりか、逆に歯肉を損傷させている方もおられます。
 
私たちが歯ブラシの方法について説明しようとすると「電動を使っているから説明はいらないよ、早く治してください」とおっしゃる方もおられます。
 
こういった方は、高いお金を払って電動歯ブラシを買わされただけで、コストに見合う効果を得られていません。どうしてこんなことになるのでしょう。
 
まず、ほとんどの方が電動歯ブラシの効果を過信している、あるいは誇大な宣伝文句にまんまと乗せられてしまっているということです。電動歯ブラシはあくまで電動であり、自動歯ブラシではありません。鏡を見て正しいスタートポジションを探していただかないことには能力は発揮されないのです。
 
つまり、正しい歯ブラシの使い方を知っている人でなければ、電動歯ブラシは使えないということです。。もちろん歯間は磨けないので、フロスや歯間ブラシを省略することもできません。
 
電動歯ブラシは正しい使い方を知っていればたいへん効果的です。特徴をよく知り、正しいスタートポジションに当たりさえすれば、その後は手磨きのように回転させたり前後運動させたりする必要はありません。
 
しかし実際は売る側の思惑ばかりが先行しているのか、正しい使い方は普及していません。そのためにも、機械がどのように動くのか知っておく必要があります。
 
一言で電動歯ブラシといっても、その動き方により3種類に 分けられます。どれも一長一短で値段も様々、高価なものほど良いわけではありません。
 

あえて勧めない理由

確かに電動歯ブラシは正しく使えばたいへん効果的なのですが、それでも私は積極的にお勧めしません。
 
一番の理由は、電動といえどもやはりフロスや歯間ブラシは省略できないからです。すると磨く時間をトータルでそれほど短くできるわけではありません。
 
電動歯ブラシの大きさも問題で、気軽にどこでも持ち歩くには煩わしいものです。たいていは自宅に置きっぱなしになり、旅行や出張はもちろん、歯科医院に練習や定期健診のためわざわざ持って行くのも気が引けます。
 
手用歯ブラシなら、気軽にポケットに入れて出かけられます。歯ブラシはどこでも気軽に使えることが大切だと思うのです。
 
さらに、通常の手用ブラシの使い方を知らずに電動の使い方を学ぶのは難しく、特に音波式は唾液や歯磨き剤が霧状に飛散するので、鏡を見て練習するのは困難です。
 
つまり、電動歯ブラシはあくまでサブであり、メインで使うことは事実上不可能といえます。メインで使える唯一の例外は、お年寄りを介護する際にヘルパーさんが使うことです。それには歯の位置をきちんと把握する必要がありますが、ぜひご家族に頼んで電動歯ブラシを購入してもらいたいものです。
 
残念ながら電動歯ブラシをお持ちのほとんどの方は、所有しているだけで歯が磨けるようになったような気でいます。私たちがお勧めするのは忙しい朝や昼に電動歯ブラシだけを使い、夜や落ち着いて時間がとれるときは手用で、と使い分けることです。
 
 

 
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |

X

序章:インプラントを長持ちさせるコツとは

 

第一章:インプラントを選ぶ理由

 

第二章:インプラントの診断と治療

  • インプラントには歯根膜がない
  • 骨と結合するチタン
  • いつから噛める?
  • 1回法と2回法
  • いつから噛める?
  • インプラントの設計
  • 骨が足りない時は造成
  • 歯肉も増やす
  • 術後の感染に注意
  • 骨の幅はどう測る
  • 簡単なインプラントは難しい
  • 抜歯後すぐにインプラント
  • 年齢制限はあるか
  • 上部構造の材料
  • インプラントの製品名は知っておこう
  • メーカによる差はあるか

第三章:長持ちのカギは噛み合わせ

 

第四章:メンテナンスと定期健診

 

終章:高齢社会とインプラント

  • インプラントは高齢社会を変えるか
  • 高齢者特有のインプラント治療
  • 介護の現場は揺れている
  • 寝たきりになったら
  • 未来の自分のために

 
 

リンクをクリックすると一部が立ち読みできます