顕微鏡を用いた精密歯科治療・3
歯科衛生士も顕微鏡を
顕微鏡は歯科医師が治療をするときにだけ使うものではありません。歯科衛生士が予防処置やメンテナンスを行う時にも大活躍です。

吉田歯科診療室では、顕微鏡を常用する歯科衛生士が、治療や手術の助手につきます。助手の役目はひじょうに大切で、治療の質や時間に大きな影響を与えます。
顕微鏡を熟知している者が助手につくということは、病状や治療手順を理解しているので、歯科医師の気持ちを先読みして治療をリードすることができます。これが無資格の助手や、顕微鏡を使えない非常勤の歯科衛生士が助手につくところとの大きな違いです。

一般に、顕微鏡を使用すると治療時間が長くなる傾向にあります。これは口の中の様子がよく見えるため、歯科医師がやらなければならないことが増えてしまうからです。
それを少しでも解消し患者さんに早く正確な治療を提供するためにも、顕微鏡を常用する歯科衛生士の存在は非常に重要と言えます。
正しい顕微鏡歯科の情報は以下から
顕微鏡を持っている歯科医院は、確実に増えています。ホームページなどで顕微鏡の存在を宣伝している所もずいぶん増えました。
しかし注意しなくてはならない事があります。それは顕微鏡があっても、実際には使っていない・使えていない歯科医院が少なからずあることです。
顕微鏡を使いこなし実績を上げるには、練習やスタッフ教育などにかなりの時間を要します。それがどこの歯科医院でも行えているかといえば、そうではありません。
2016年4月に、健康保険の一部に顕微鏡を用いた治療の項目が増えたため、顕微鏡の販売台数は急激に伸びました。とうぜんその中には、顕微鏡を使える人がいない施設への販売も相当数含まれます。そして残念ながら、それがどこかを調べる方法はありません。
しかし一つ信頼できる情報源があるとすれば、それは日本顕微鏡歯科学会の認定制度を取得した者がいる施設を選ぶことです。この学会では第三者による厳しいビデオ審査があり、その情報を公開しているからです。
以下のリンクには、顕微鏡を使った歯科治療について詳しく書かれています。ちなみに安心2010年1月号と顕微鏡歯科ネットワークジャパンの解説ページは吉田が執筆したものです。ぜひご覧になり、正しい情報に触れてみてください。

- 日本顕微鏡歯科学会 認定指導医・認定医・認定歯科衛生士 一覧
- 顕微鏡歯科の特徴・メリット《顕微鏡歯科ネットワークジャパン》
- コンポジットレジン修復・根管治療・歯内治療・歯周治療・型取り・インプラント・予防《顕微鏡歯科ネットワークジャパン》
- 歯を拡大して見ることで根管治療などの治療のやり直しが正確にできる顕微鏡治療術《安心 2010年1月号》
- 患者はリアル映像で治療の様子を確認できる 歯科衛生士がデンタルケアを集中指導《Prevention Journal》
- デンタルケアこそオーダーメイドで ニッポンの医療現場第23回 生活の質を高める医療《月間宝島2011年11月号》
- ビジュアル系歯科衛生士になろう!! 歯科衛生士が顕微鏡と出逢うとき《デンタルハイジーン 2011年3月号 医歯薬出版》
- ”見える”を手に入れよう 拡大視野がもたらす憧れのハイジニストワーク《DHstyle 2015年12月号 デンタルダイヤモンド社》
- 予防できるかどうかで、人生変わっちゃうよ!
- 吉田歯科診療室 VideoCast《YouTube》
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